儚い絆
に
「叶愛、大丈夫なの?」
「······うん。うんうん。」
「ばか!嘘ばかり」
と、言うのは大学からの
友人・藤野 美弥(ふじの みや)
美弥の彼で私の従兄の
渡辺 隼人(わたなべ はやと)
美弥は、私を抱き締めて
泣いてくれた。
そんな私達を見ながら
隼人は、私の頭を撫でくれた。
二人は、柊弥が転勤してから
ずっと、私を心配してくれて
連絡くれたり、私を連れ出して
くれたりと
気にかけてくれていた。
「私は、大丈夫だから
二人で出かけてきな。
美弥、隼人をかまってあげて。」
と、言うがきいてくれない。
隼人は、そんな美弥を見て
笑っていた。
ああ、いいな
こんな恋人同士
私にも‥‥‥
‥‥こんなこともあったなあ
何て考えて
いやいやっ、もうあり得ないと
おもいっきり首をふる
そんな私を
美弥はつらそうに見ていたなんて・・・
彼とはあれ以来
連絡は、とっていない。
もちろん、彼からもない。
きっと、私からもなくなり
良かったとさえ
思っているんだろう。
だが、情けないことに
私は、まだ彼からの連絡を拒否設定
できていない・・・
もう彼といつ連絡したのかも
わならない。
確認するのも情けなくなるから
見たくない
だから、私は・・・
明日の12時にすべてを消す。
明日の夜中に・・
本当に未練ばかりで・・・
いやになるが······