儚い絆

携帯をなくしている俺は、
あわてて、携帯を購入したが
アドレスの復元は、できなくて
叶愛の連絡先がわからなかった。


叶愛のマンションにも行ってみたが
誰もでてくることはなかった。

俺は、叶愛の友人関係も実家についても
何も知らなかったことを思い知らされた。

会社に報告をして
叶愛の事を考えながら
とりあえずホテルに向かうと


ある一軒の店で目が止まった。
「‥‥か‥‥れん‥‥‥っ?」

店の中で
叶愛は、同い年位の男と
楽しそうに話している

「なに、やってんだ。」
と、思い店に向かうおうと・・・

叶愛が、隣の男に手に持っているものを
見せた。

それは、小さな、小さな、服で
男は、優しく微笑んで
叶愛のお腹にさわった。

ああ、そういう事か。

一人納得して
俺は、重い足を引きずり
ホテルに戻り
残りの仕事を片付けて
ニューヨークに戻った。

俺は、叶愛の何を見ていたんだ。

あいつとの生活を夢みていた
プロポーズをするつもりで
用意していた。

四角箱を開けて
・・・ため息がもれた
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