儚い絆

隼人は、
「おじさん、おばさん。
叶愛は、いい加減な気持ちでは
なく、真剣にあの人との
未来を考えていたんだ。
だけど、向こうは。

俺や美弥が、いくら手助けしても
たかが知れてる。
やはり、おじさんとおばさんの
力が必要にきっとなる。
どうか、お願いします。
叶愛を許してやってください。」
と、頭を下げた。
「隼人っ！！」
と、叶愛は言って首を横にふって
「美弥、隼人、本当にありがとう。
私、頑張るから。」
と、言った。

すると、お父さんが
「人・一人を育てることは
並大抵な事じゃない。
それは、叶愛が今考えているより
ずっと。
それでも、後悔はないんだね。」
「はい。」
「そうか。
産みの苦しみは
父さんにはわからないから
母さんに習いなさい。
マンションは、引き上げるんだよ。
今後の事は、それから考えよう。」
と、言われた。
「「「お父さん・おじ様・おじさん」」」
お母さんは、涙をためながら
頷いてくれていた。