殿堂入りの君は、俺のもの
そして俺は美沙が、今までにやったことの無い遊びに誘った。釣りやTVゲーム、ゲームセンター、バドミントン。最初は途惑っていたが、美沙は俺と一緒になって楽しんでくれた。少しとっつきにくいところもあるけど、美沙は根は純粋だった。
お互いに、全然違う世界で今まで生きていたから、いろいろな発見があった。俺は自分の趣味範囲が、一気に二倍になったような気がした。
対照的な二人だから、逆に面白いのかもしれない。俺はそう思った。
だから、思ったよりも順調に、俺と美沙の付き合いは進んでいたんだ。――だけど。
美沙は今とんでもないことを言った。眼鏡やめて、コンタクトにしようかな、って。
――そんなことをしたら。
「美沙が実は恋愛ドラマの女優だってバレちゃうじゃん……」
「は? なんか言った?」
「い、いやなんでもない」
思わず呟いてしまった言葉を聞かれていなかったらしく、俺は安堵の息を漏らした。
お互いに、全然違う世界で今まで生きていたから、いろいろな発見があった。俺は自分の趣味範囲が、一気に二倍になったような気がした。
対照的な二人だから、逆に面白いのかもしれない。俺はそう思った。
だから、思ったよりも順調に、俺と美沙の付き合いは進んでいたんだ。――だけど。
美沙は今とんでもないことを言った。眼鏡やめて、コンタクトにしようかな、って。
――そんなことをしたら。
「美沙が実は恋愛ドラマの女優だってバレちゃうじゃん……」
「は? なんか言った?」
「い、いやなんでもない」
思わず呟いてしまった言葉を聞かれていなかったらしく、俺は安堵の息を漏らした。