異世界トランスファ
私が目を覚ましたのは、夜も更けた頃だった。


「いった・・いたた・・」


痛みで目が覚めた。


「痛み止めが切れたんだな」


と傍にいてくれたのは3人だ。


センリもギンもナギも心配そうに私をのぞき込む。



「無理すんな。骨おれてる」


「え!?」


ズキン!!


「あぎゃっ・・ううー」


まさかの骨折かい。

残念すぎる私。


「ごめんな。ヒオリ」


「・・ごめん・・」


素直にギンとナギが謝ってくれた。


「ううん・・私が飛び出したのがいけなかった」


「でも・・俺達のせいだ。お前を危険な目に合わせたくないって思ってたのに」


「ギン・・ありがとう・・でも、皆が怒っているのは私のせいなのかなって思って」


私は素直に自分の気持ちを告げた。


「私がいなかったら、きっといつもの3人だったんでしょ?喧嘩なんかしない・・」

「いや、特に変わってないな」

と、即答でセンリは言った。



変わってないのか―い。

と心の中で突っ込む私。


センリは私のおでこを撫でながら


「ヒオリの事は、俺達もヒオリ自身も特別視しちゃって、そんな考えになっちゃってるかもしれないけど。
ヒオリはここにいていいんだよ」


「センリ・・」


「過去から来たかもしれないけど・・でも、これも何かの縁だろ?」


なんて良い事を言うんだこの人。

あー、好き。

やっぱ好きだわ。


「あ、ありがと・・」



私は自分のしたことが恥ずかしく思えて、布団に深くもぐった。


わたしのせいとか・・

自意識過剰か私!
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