異世界トランスファ
ギンが私の頭をヨシヨシと撫でる。

「まあ、しばらくは動けないだろうから。俺達が交代して看病するぜ」


「あ、ありがとう」


それは不安でしかない。

センリはともかく、ギンとナギは。

でもちゃんと謝ってくれたし。

好意に甘えるかな。


とほほ笑んだ矢先にセンリが言った。


「あ、そうだ?今日学校に来てた?」


ぎくううっ!!


バレとる!!!なにゆえに!?



ナギを見ると、目を逸らされた。



「え?ううん・・なんで?」


ドキドキドキ・・


「いや、気のせいかな。ヒオリの香りがしたように感じてさ」


「へ?」


香り?

無臭を心掛けている私から香り・・?


するとギンが


「わかる。同じシャンプー使ってるハズなのに、なぜかヒオリの風呂上がりはいい香りがするよな」


え??うそ?


「俺もそう思う」


ナギまでも!?


「うっそだー」


「「「嘘じゃないよ」」」


と3人がハモった。


それって何処に隠れてもバレちゃうんじゃっ(焦)


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