異世界トランスファ
皆それぞれ、生い立ちがある。

私みたいに平凡な生い立ちもいれば、

家族に見放されてしまう子もいる。

本当に500年後の未来は、住みにくい国になってしまったんだな。

まあ2018年も複雑な環境の子がいないわけじゃないかもしれないけど。


真っ先に浮かんでしまうのはセンリの顔。


センリは一体どんな生い立ちなんだろう?







次の日の夜も、次の日の夜もセンリは帰ってこなかった。


「あれ?今日もセンリいないの?」


「ああ、なんか考古学の仕事がいそがしいみたいで」


とギンはセンリの様子を知っている様だ。


「へえ~」


と私は気にしない様にしている。

バレバレだが。

でも気丈にふるまう。



「センリが誰といるか気になるのかよ?」


「え?別に・・仕事ならあの白いドラゴンの人でしょ」


「どうだろうな~。女かもよ~」


むむ・・。


ギンは意地悪発言をしているつもりだ。

だがそんなのはちっとも効かない!!



「そんな事より、最近カサネさん来ないね」


「話をすり替えてんじゃねーぞヒオリ」


「あ~カサネさんに会いたいな~」


必殺、意地悪返しだ!

< 169 / 850 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop