異世界トランスファ
しかし、1日経っても2日経ってもギンは家に帰ってこなかった。


「あの家出野郎なんかほうっておけ。どうせひょっこり帰ってくるんだから」


「・・・そうかな」


「大丈夫だって!酒飲んで記憶飛ばして戻ってくるやつなんだ」


私が思い詰めていると、ナギは頭を小突いた。


「とりあえず買い出し行こう」


「うん」


私はナギとセンリと3人で隣町へと買い出しに出かける。


いつもだったらギンもいるのに。


寂しい気持ちが私を支配した。


こんな気持ちズルいかな?

私が、ギンを追いやってしまったのに。

< 228 / 850 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop