異世界トランスファ
「あ!ヒオリんじゃない!?」


と遠くから見たことのある姿が現れた。

フリフリのスカートをなびかせながら。


「あ、カサネさん」


「センリ君とナギ君も、こんにちわー」


「こんにちわ」


ぺこりとお辞儀をし、カサネを見るとなんだか嬉しそうに見えた。


「あのね、ギンの事なんだけど・・」


え?もしかして、、カサネさん知ってるの?ギンの行方。


「昨日お店に来てくれてお酒一緒に飲んでくれたの!キャハッ」


「あ・・そうなんだ」



ていうか、お店?酒場か何かで働いているんだろうか?

ま、まさかピンクのお店ではあるまいな?



「で、聞いたら今家に帰っていないんですってね」


「ええ、まあ・・」


「だからチャンスと思って、家に誘ったんだけど。今は部下の家にいるんですって~」


部下の家・・・。職場の部下か。


カサネは残念がっているがめげていないようだった。


「今日もお店来たら、全力で誘ってみるわ!」


とパチン。とウインクをお見舞いされた。


「あ、げ、元気そうなら良かったです」


「うん!大丈夫よ。昨日もけらけら笑ってたし。部下の人と遊びたい感じだったわね」


ああ、そういう事ですか。

ふーん。


ちょっと心配した自分に腹が立った。
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