異世界トランスファ
通りを歩いているとナギはあることに気がついた。


「なんか、今日警備隊多くね?」


「え?そうなんだ」


私には多いのか少ないのかわからない。何せ自分が女だとバレない様に必死だ。

今日はTシャツに頭には深いキャップを被って男の子のふりをしている。



「やけにうろついてる気がする」


「だよな。ギンのやつもいたりしてな」


センリとナギが辺りを見回すと右の細い通りの方がザワザワしている。

人だかりが出来ていた。



「何か事件かな」


「なんだろうな?」



と首を傾げながら歩いていると、街の人の会話が飛び込んできた。



「解放軍の取り締まりだってよ」


「あっちで怪しいやつらが集まってたんだってさ」


「やあね、迷惑だわ」



解放軍て、反政府のだよね?


とセンリをチラ見すると


「・・・」


突然しかめっ面になっていた。


「センリ?」


「あっちには確かに集会所がある」


「マジか」


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