異世界トランスファ
私とナギは目の前の警備兵に拘束されてしまった。

男は私の被っていたキャップを取る。



「お前・・女?」


ドクッ


バレた!!!


「おい!こいつは関係ねえ!離せ!!」


後から追いついたリーダーの男は険しい顔で持っていた端末を取り出した。

それを私の顔に当てる。


ピピピ・・


「認証エラー?登録されていないのか?」


何?なんなの!?


この世界の女性は一人一人管理局に登録されているらしい。

過去から来た私は当然登録なんかされていない。

ナギがその端末を手ではじいた。


「離せっつってんだよ!」


「これはどういうことか説明していただけますか?」


という尋問にナギは答えず睨み続けた。

すると、男は仕方がないと諦めた様子で言った。


「まあ、いいです。城にもどりそれからゆっくりとお話を聞かせていただきます」


と、拘束している部下に合図を送った。


「ちょ・・まって!嫌!離して!!」


誰か助けて!!


センリ!!!


ギン!!!


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