異世界トランスファ
私は城の一番奥にある部屋へと連れて行かれた。


「ここのセンサーで体をスキャンします」


「・・・」


と、エレベーターらしき小さなカプセルに入れられる。


閉所恐怖症なのにいいい(泣)

私はいつまで経っても自分から入る事が出来ずにいた。



「大丈夫です。怖くありません。死ぬわけでもないですし、痛くもないです」


と警備兵は私をカプセルに促した。


ううう、怖い。


プシュウーン。

と音を立てカプセルのドアがしまった。


ピピピ・・

ウイーン・・

と機械の音がしてなにやら私の体の中を調べているようだった。


あ、もしかしてこれが・・・


センリの言ってた検査ってやつ?

これで女として城に閉じ込められるか、街へ返されるかが決まるってやつ。


ピピピ


「認識完了」


とどこからか聞こえてきて、ドアが開いた。

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