異世界トランスファ
一時間後、全く予想だにしていないことが起きた。


「113261の者達、整列して頭を下げなさい」


と侍女長が現れた。


何?何が起きるの!?


「王がここへおいでになります」


ザワッ

と女性達は驚き慌てて正座をはじめる。


「ヒオリ、早く!」


「え・・はい!」



私は訳が分からずさっき紹介してくれたトモエの横に正座をし、ひれ伏した。



「な、何が始まるの?」


「王様がいらっしゃるのよ」


とトモエはワクワクしている。


「滅多にいらっしゃらないのに!どうしてかしら?でも、これはみんなにとってチャンスだわ」


あ、そういうこと。

時代劇の大奥的なね。


『お殿様のおな~り~』的な。



私は察して、ジッと待った。


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