異世界トランスファ
「俺に・・意見をする女がこの世に存在するとは・・・」


と低い声で王は近づいてくる。


「半分以上、何を言っているのかわからなかったが」


え!?嘘!?私の訴え届いてないの!?

ナギ、食らい損じゃん(泣)

ごめんナギ――!!!



ドキン




ヤバい。今度こそはヤバい。

殺されてもおかしくない。



「来ないで!!嫌っ!!」


王は私の腕を掴み、ナギから引きはがした。

そして倒れた私に馬乗りになった。



ああ、終わった。

お母さん、お父さん、お爺ちゃん、おばぁちゃん。

センリ、ギン、とにかく私の人生に関わった全ての皆さま。

先立つ不孝をお許しください。



と走馬灯の様にいままでの人生を脳裏に駆け巡らせた。





< 267 / 850 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop