異世界トランスファ
夢を見た。


あの家だ。

ギンのお父さんの家。

私はいつも通り、キッチンでレタスをちぎって皆の帰りを待っていた。


遅いな。皆、ちっとも帰ってこない。



と玄関に目をやると、そこにセンリが立っていた。


『センリ!お帰りなさい』


『ただいま。ヒオリ』


そういってセンリは私の頬にキスをした。


『今日はね』


とセンリが耳もとでいう。



『ギンとナギを殺してきたんだ』


と言って笑った。


ごろり。

センリの足元に転がるギンとナギの姿が目に焼き付く。


『え・・ちょ・・・ちょっと・・何?これ・・嫌・・嫌だ・・・』




「こんなの嫌だ!!!!!」
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