異世界トランスファ
とその時救世主が現れた。


「カサネ!?何やってんだ」


玄関から入ってきたのはギンだった。


「あ、ギン!見てドロボーを捕まえたわ!」


「馬鹿、そいつはドロボーじゃねえ」


「え!?」



そう言われて女はすぐに手を離した。

その拍子に私は顔から床に落ちた。


「いった・・」


「じゃあ#%&!?まさかギンの新しい#$%*なの!?」



はあああ!?

よくわかんないけど、男女関係で疑ってる感じなの!?



頭に血がのぼる。


「なに言ってんぐっ!!」


と言いかけた私の口をギンは塞いだ。大きな手が私の顔半分くらい覆ってる。


「そういう事。だからお前は帰れ」


「ひ、&%$・・私こんなに#$%してるのに」


なんだか嫌な予感がする。変な誤解されている気がする。


「ギンーー・・うう・ぅう」


女は今にも号泣しそうだ。下唇を噛みしめている。

弁解しようにもギンの大きな手が口を塞いでいてびくともしない。

ギンは女に対し更に冷たくあしらった。



「お前のは$%&してるんじゃなくて、&$ーカーだ!」


「う・・うあああああんっ!ばかあああああっ!きらあああいいい!!」


ギンの言葉に大ダメージを受けたようで、泣きながら女は出て行った。


しかし遠くから


「でも好きいいいいぃぃぃ」


とも聞こえてきた。


「うるせ馬鹿」


ジタバタ

息が出来ない~~~~( ゚Д゚))))

ジタバタジタバタ!!

ギンは息苦しそうな私を発見する。


「あ、悪いっ」


「ぷはっ・・ちょ・・今の何!?人をダシにしたの!?痛・・・」


喉の痛みを堪えながら訴える。

女の立場からするとそういう男は許せないのが基本だ。


ていうか私は関係ない!


関わりたくない!


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