異世界トランスファ
そして場所は西の国に戻り同時刻、牢でカサネの帰りを待っていたギン。


床が動いたので、誰にも見られてないかを確認する。


「おい、どうだった」


というギンの問いかけに、カサネは慌てた様子だった。


(城の誰かが言ってたんだけど、王とヒオリんの祝言の日にちが決まったって)


「あんだって!?」


と思わず大声を上げてしまった。


「どうした!?」


とすぐさま兵士が駆け付ける。


やべっ。


「あ、いや・・あいたたた・・腹が・・・痛い・・」


「?」


「メシが当たったかも・・ぐああああっ!死ぬ・・」


バタッ


とギンはその場で倒れた。


カサネは思った。

ちょっと下手すぎない?その演技。


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