異世界トランスファ
沢山試した結果、一時間後にようやく一番合う服が見つかった。



「うんうん、素敵ですわヒオリ様」


「ほんま!」


シズクちゃんは我を忘れているのか、関西弁になっていた。


「ウフフ、シズクちゃんて関西弁なんだね」


「あ、失礼しました!つい興奮して」


「ううん。いいんだよそれで。それがシズクちゃんなんでしょ?」


「ヒオリ様・・」



まだ7才だというのにしっかりとした標準語を覚え、てきぱきしている姿を見るととても健気で可愛らしく見える。


「自分らしくいてもいいんだよ」


「・・・あ、ありがとうございます!」


お礼を言いながらもシズクちゃんは私を見て、少し悲しそうな目をしていた。


なんでかな?

私にはわからないけど。

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