異世界トランスファ
当然の事ながら誰もがチャレンジするであろう行為を試みた。

自分の頬をムニィィィッ~~

と抓ってみる。


「いいいいいいっ!!!いひゃい・・・」



パチコーーーンッ!バシバシッ!

と頭を叩いてみる。頬をビンタしてみる。


「痛ーー!!やっぱ痛いーっ・・はぁ。なにやってんだ私」


そして落胆し重いため息を吐く。


吐ききった。


静まり返った大きな鳥の巣らしき場所で、一人ぽつりと呟く。



「めちゃくちゃリアルな夢。でもなんでこんな木に囲まれてるの?」


チチチチ・・・

どこからか虫の鳴く声が聞こえる。

当然まだ夢だと信じて疑わない。
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