異世界トランスファ
次の日の太陽が昇った頃、ツムギさん達は交替で家の周りを見に行ってくれた。

自分達が動けない分、逆に見張りなどをお願いしてしまって申し訳ないくらいだ。

まるで足手まといなのはこっちです。



「ツカサさん本当にありがとう」


「俺達もセンリを狙ってるし、ちょうどいいんだよ」


「そう言ってくれて助かります」



センリには出来れば会いたくない。

探知機も壊したし何事も無ければいいけど。



ツムギさん達は2時間くらいの交代で見回ってくれている間、私たちはテントの中で待機。

とても緊迫感があった。


そんな中でもギンとナギはあいかわらず。


「探知機は壊したしこの場所は大丈夫だとは思うけど、センリはおそらく空から来る。
兵士も連れてくるだろうし、見かけたらすぐにわかるだろう」


「俺はヤな予感しかしねえ」


「それはお前がビビってるだけ」


「あんだと」


「もう二人ともこんな時にまで喧嘩しないでよ」


まったく、呆れてものも言えなくなる。

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