異世界トランスファ
「はー。このままお前と二人でどっか行きたい」


どこか?


「遊びたいって事?それとも買い物?」


「馬鹿」


え、私なんか変な事言った?

馬鹿なんですか?


「なんで馬鹿・・?」


「わかれよ、そんくらい」


と手をギュッと強く握り直した。


「へ?///」


その合図に私はびっくりして半笑いしてしまった。


「あー、なんで俺こんな奴を・・」


「えっ」


ちゅっ。


残念そうに言ったくせに、不意にキスしてきた。


「馬鹿ヒオリ」


「え・・え・・」


私は必死に目をゴシゴシした。


夕日がやけにナギを照らすから。

眩しいと錯覚してしまった・・のかもしれない。



不覚にもちょっと、カッコいいとか思ってしまった自分がいる。


夕日ってすげえ。
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