異世界トランスファ
道なりに走っていると、偶然にも前からギンの姿が見えた。


「あ、ギンだ」


「ちっ。もうちょっと二人でいたかったのに」


とナギは小石を蹴っている。


「お、どうだった?見つかったか?」


「ううん。街が大きすぎて・・」


「俺もツカサ達にあった後探してみたんだがな。収穫なし。今日はもう諦めろ」


「うん・・」


「ツカサ達はもう城に行ってる。俺達も行こう」



あの人大丈夫かな?

これから夜になっちゃうし・・。

どうか無事でいてくれますように。


私は沈みかけた夕日に願かけをして城に戻る事にした。

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