異世界トランスファ
「間違いないようだな」


と、トキワ様は一枚の紙を読みながら頷いた。


「裏政府とでも名付けようか。この世界を変えようとしている者達がいる」


「世界を・・変える」


「時空転送装置はこの世界に2つあると言われている。その一つがセンリのもの。
そして、もう一つがどこかで動いている可能性がかなり高い」


「そんな!」


「正に、この紙に計画を匂わす内容が書いてある。人類をこのテクノロジーによって増やす技術・・」


「センリは死ぬ間際も国の事を言っていました。国が滅ぶから、その前に誰かが手を汚さなければいけないって。その為には・・」



別の誰かを犠牲にしなければならないって。

過去の人間を呼んで今後の人類を増やす為に。

トキワ様が重いため息をつく。


「センリもその裏政府の一員として、動いていたのかもしれないな」


「そんな・・」
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