異世界トランスファ
拭っても拭っても涙が溢れて来てどうしようもなくて、それに気が付いたツムギさんはハンカチを貸してくれた。
「元気だしてね」
「ありがとう・・ツムギさん」
私が落ち着くまでの間、他の皆は必死になって手がかりを探してくれてた。
目指すはツカサさんを過去に戻す事。
「・・駄目だ・・用心深いからなセンリは」
ギンはお手上げだ。
一番センリの性格知ってるもんね。
「だけど、これでセンリが殺されたのはこの組織の人間だって思えてきたな」
「ああ。突然木の上からレーザーだぜ。暗殺はお手の物っていう感じだったな」
「レーザー・・・か」
王様も脳をフル回転させてくれている。
「そう言った特殊な武器は基本的に持っていただけで違法だ。やはり、裏で蠢く何かがいるだろう」
「そうですよね・・」
「とにかく、お前達の今後の使命は怪しまれずにセンリと親しかった関係者に近づき、時空転送の事を知る事だ」
「はい!」
「命に関わる。覚悟は出来ているのか?」
「もちろんです!」
とアサギさん達は潔い。
しかし、
「俺は・・・ちょっと反対です」
「え!?どうして!?」
まさかのツカサさんの言葉に、たじろぐ女性陣。
「これは俺の問題だし、俺が探ればいいだけの話で」
「何を言っているの!?これまでだって私たちはツカサを応援してきた」
「これからだってそうよ!」
「最後までやらせてよ!」
勝気女子チームだ。
だが、ツカサさんは珍しく声を張って訴えた。
「俺の為に、お前達を危ない目に合わせたくないんだよ!」
「ツカサ・・」
「強いのも知ってるよ。これまで何度も助けられた。だけど・・今度こそは危険だ。死ぬかも知れないなんて」
「わかっているわ」
「なら!」
ツムギさんはツカサさんの手を強く握った。
「それでも、貴方が過去へ帰れるのなら・・死んだっていい」
「馬鹿野郎!」
ツカサさんが怒鳴った。
見ていた私達も驚くほどだ。
そしてツカサさんは王に
「この話は一旦、無しにしてください」
「・・良いのか?」
「ええ!失礼します」
と感情を露わにして部屋から出て行ってしまった。
「ツカサさん・・・」
「元気だしてね」
「ありがとう・・ツムギさん」
私が落ち着くまでの間、他の皆は必死になって手がかりを探してくれてた。
目指すはツカサさんを過去に戻す事。
「・・駄目だ・・用心深いからなセンリは」
ギンはお手上げだ。
一番センリの性格知ってるもんね。
「だけど、これでセンリが殺されたのはこの組織の人間だって思えてきたな」
「ああ。突然木の上からレーザーだぜ。暗殺はお手の物っていう感じだったな」
「レーザー・・・か」
王様も脳をフル回転させてくれている。
「そう言った特殊な武器は基本的に持っていただけで違法だ。やはり、裏で蠢く何かがいるだろう」
「そうですよね・・」
「とにかく、お前達の今後の使命は怪しまれずにセンリと親しかった関係者に近づき、時空転送の事を知る事だ」
「はい!」
「命に関わる。覚悟は出来ているのか?」
「もちろんです!」
とアサギさん達は潔い。
しかし、
「俺は・・・ちょっと反対です」
「え!?どうして!?」
まさかのツカサさんの言葉に、たじろぐ女性陣。
「これは俺の問題だし、俺が探ればいいだけの話で」
「何を言っているの!?これまでだって私たちはツカサを応援してきた」
「これからだってそうよ!」
「最後までやらせてよ!」
勝気女子チームだ。
だが、ツカサさんは珍しく声を張って訴えた。
「俺の為に、お前達を危ない目に合わせたくないんだよ!」
「ツカサ・・」
「強いのも知ってるよ。これまで何度も助けられた。だけど・・今度こそは危険だ。死ぬかも知れないなんて」
「わかっているわ」
「なら!」
ツムギさんはツカサさんの手を強く握った。
「それでも、貴方が過去へ帰れるのなら・・死んだっていい」
「馬鹿野郎!」
ツカサさんが怒鳴った。
見ていた私達も驚くほどだ。
そしてツカサさんは王に
「この話は一旦、無しにしてください」
「・・良いのか?」
「ええ!失礼します」
と感情を露わにして部屋から出て行ってしまった。
「ツカサさん・・・」