異世界トランスファ
「センリ、今は西暦何年だ?」


「は?西暦・・ですか」


「ああ」


「今は・・西暦2517年では?」


!!!


その答えにセンリ以外全員が目を見開く。


「2517年だと?」


「違いますか?」


センリはそう信じているらしい。

真っすぐにトキワ様を見つめている。



「お前・・一体なんなんだよ。何が起きてんだよ」


「ギン?」


ギンはすぐにカレンダーを見つけセンリにぶん投げた。

バサッ

とセンリの前に転がる。


「これは・・・」


「今は2518年だよ」


「ば、馬鹿な事言うな。ギン」


「馬鹿はお前だ馬鹿!何企んでやがる!」


トキワ様は冷静に二人の前に立ちはだかる。


「もういい。わかった。センリ腹を見せろ」


「え・・」



無理矢理にセンリの服をたくし上げる。

レーザーで焼かれたという部分。

わずかだが赤く残っていた。


「トキワ様?」


「ふむ・・どうやら肉体はセンリのようだ。レーザーで焼かれた傷がある。どこかで治療を受けた後だな」


「俺が!?」


センリ本人が一番良くわからない状況の様に見えた。

これは演技なのかそれとも。

誰にも分るハズがなかった。

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