異世界トランスファ
色んな感情が出て来て、まさしく情緒不安定。

自律神経がおかしくなる。

とてつもなく苦しかった。

倒れたい。



「トキワ・・様・・・」


私は王に自分から抱き着いた。

混乱してる、それを沈めて欲しかった。



「ヒオリ?どうした?」


王もそれには不思議に思ったみたいだ。


突然、息が苦しくなって。


呼吸が出来なくなって。


過呼吸ってやつになったのかも。



「はっ・・はっ・・トキ・・息できなっ・・」


「ヒオリ!誰か、シズクはいるか!!」



王はすぐにシズクを呼ぶ。



「トキワ様、いかが・・ヒオリ様!?」



苦しそうに悶えている私をみてシズクは怯えた。


「急ぎ、薬湯を作らせよ!」


「は、はい!!」



バタバタと慌ててシズクは出て行った。


「落ち着け。ヒオリ・・大丈夫だから」


「はっ・・はっはっ・・はっ」


冷静になれない。

ただ苦しみと戦った。



「・・センリ・・・はっ・・はぁっ」


「・・っ・・」



センリの事、好きだったよ。

それに最後に好きだと言われた。

死んでしまったのを私はこの目で見たのに。

でも目の前に現れたんだ。

私を知らないと言って。




どうして?

なんで?


そればかりに支配され続ける。

ぐるぐるとループした。
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