異世界トランスファ
牢屋からギンとナギが仏頂面で部屋の前に戻ってきたが、シズクちゃんは二人の前に立ちはだかった。


「シズク?どうした?」


両手で二人を入らせまいと両手を広げ遮る。


「今は入れません」


「は?なんで?」


「な、何でもです!トキワ様のご命令です!」


とシズクの顔がわかりやすく赤くなった。


「トキワのやつ・・」


それに二人は気がついた。

中には私とトキワ様しかいないから。


「マジかよ」


「シズク入れろ」


「駄目です!お二人は今愛し合っておられます」


「はあああ!?」



シズクちゃんの発言に怒り浸透。

ギンもナギも爆発寸前だ。



「ヒオリ様は過呼吸になられて、それをトキワ様がお救いになったのです!わたくし感動しました」


「いやいやいや、感動してんじゃねーよ!ヒオリは俺の!」


「は?お前のではない!」


とギンとナギは怒りをぶつけあう。

誰かに当たらずにはいられない。


「とにかく、駄目です!」


「お前、7歳のくせに!!二人が中で何やってるかわかんのかよ」

「わ、わかります!それくらい!」

「うっせ、とにかく入るっての!!」

「ああ!!」


シズクちゃんの小さな体を無理矢理どかして扉をこじ開けた。




そして目の前に広がったのは・・・。

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