異世界トランスファ
しゅん。
と肩を落として落ち込んでいると、遠くに立っていたセンリがこちらへ近づいてきた。
「ヒオリ」
ドキン
懐かしい感じに胸が高鳴った。
声のトーンが冷たくなかったから。
「センリ・・」
「すまなかった」
センリは私の手を取ってちゃんと目を見てくれた。
名前を呼んでくれた。
嬉しすぎて涙が出そう。
「ヒオリの覚悟はちゃんと伝わった。トキワ様からも聞いた。凄く無理してたんだって」
「う、うん・・・」
結果ナギを怒らせちゃったけどね。
ギンもいい顔する筈ない。
ていうか今も凄く嫌そうな顔してる。
「俺の為に、自分を捨ててくれたんだな」
「・・・そんなつもりじゃ」
「ヒオリに抱きしめられた時に・・何故か全身が熱くなって、申し訳ない気持ちが強くなったよ」
困った眉をしながらもセンリは話してくれた。
「約束は守る。今後、時空転送を中止させる事に協力する」
「え!?」
「それホントか!?」
それにはギンも驚きだ。
「記憶はないからどうしてかわからないけど。ヒオリを見てたら辛くなってきた。
俺のやった事はヒオリを苦しめただけだったんだって、ナギから教えてもらったし」
「は、それはうさんくせぇな」
「ギンてばまたそうゆう事言う・・」
ぽろ・・
「あれ、なんだろ・・」
ぽろぽろ・・と涙が溢れてきて。
センリの握る手がとても温かかったから。
「俺の事まだ信じられないだろうけど・・これからはヒオリの傍にいる。
ギンとナギと一緒に。2018年に帰りたいなら方法を探してもいい」
「お前・・」
「う・・うぇええ・・ん」
センリの優しい声に、とめどなく涙が溢れてきてしまった。
「嬉し・・あの家に帰ってきた・・みたい・・」
「ヒオリ・・」
「ううう」
ギンがタオルを私の顔にワザとかぶせた。
「馬鹿、泣くなよ。頭ガンガンするぞ」
「もうしてる~~~~」
センリが帰ってきた。
あのセンリが。
嬉しい。
嬉しい。
凄く嬉しい。
と肩を落として落ち込んでいると、遠くに立っていたセンリがこちらへ近づいてきた。
「ヒオリ」
ドキン
懐かしい感じに胸が高鳴った。
声のトーンが冷たくなかったから。
「センリ・・」
「すまなかった」
センリは私の手を取ってちゃんと目を見てくれた。
名前を呼んでくれた。
嬉しすぎて涙が出そう。
「ヒオリの覚悟はちゃんと伝わった。トキワ様からも聞いた。凄く無理してたんだって」
「う、うん・・・」
結果ナギを怒らせちゃったけどね。
ギンもいい顔する筈ない。
ていうか今も凄く嫌そうな顔してる。
「俺の為に、自分を捨ててくれたんだな」
「・・・そんなつもりじゃ」
「ヒオリに抱きしめられた時に・・何故か全身が熱くなって、申し訳ない気持ちが強くなったよ」
困った眉をしながらもセンリは話してくれた。
「約束は守る。今後、時空転送を中止させる事に協力する」
「え!?」
「それホントか!?」
それにはギンも驚きだ。
「記憶はないからどうしてかわからないけど。ヒオリを見てたら辛くなってきた。
俺のやった事はヒオリを苦しめただけだったんだって、ナギから教えてもらったし」
「は、それはうさんくせぇな」
「ギンてばまたそうゆう事言う・・」
ぽろ・・
「あれ、なんだろ・・」
ぽろぽろ・・と涙が溢れてきて。
センリの握る手がとても温かかったから。
「俺の事まだ信じられないだろうけど・・これからはヒオリの傍にいる。
ギンとナギと一緒に。2018年に帰りたいなら方法を探してもいい」
「お前・・」
「う・・うぇええ・・ん」
センリの優しい声に、とめどなく涙が溢れてきてしまった。
「嬉し・・あの家に帰ってきた・・みたい・・」
「ヒオリ・・」
「ううう」
ギンがタオルを私の顔にワザとかぶせた。
「馬鹿、泣くなよ。頭ガンガンするぞ」
「もうしてる~~~~」
センリが帰ってきた。
あのセンリが。
嬉しい。
嬉しい。
凄く嬉しい。