異世界トランスファ
ドキン、ドキドキドキ・・


急に動悸が激しくなってきた。


ドキン

ドキン

ドキン


体が熱くなって、きゅーってなってきた。

自分でも理解できない体の反応に戸惑った。


「ん、どした?」


ギンは首を傾げてる。


「え?は?いやなんでも」



早くギンの体から離れないと。熱くて死んじゃう。

でもなんか妙に離れたくない。

なんで?なんで?なんで?


私の鼓動がギンの体に伝わってしまう。


「ん?心臓凄いけど、俺そんなきつく抱きしめてないぜ?」


「え・・と・・・なんでかな。頭が痛いから・・かな」


「え?大丈夫かよ」


「あ、うん・・あ、ハハ・・は・・」


なんだ私。

中学生みたいだ。

うまく喋れない。

初めて付き合った人といるときみたいな感覚。



ドキドキドキドキ・・


「すげーな」


ギンが面白がって胸に耳を当てて音を聞いてる。


バクバクバクバクバクバク


ちょ、苦しい。

そして恥ずかしい。

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