異世界トランスファ
そしてその一時間後にツカサさん達はやってきた。


見るからに仲悪そうな雰囲気で。

ツカサさんは普通なんだけど、アサギさんとツムギさんが変な顔してる。

目の下も腫れてるし。

ここに来る前にひと悶着あった感じだ。



「遠くからお疲れ様です」


「ヒオリちゃん、なんだか久しぶりな感じだね」


「そうですね・・ツカサさん達は元気でしたか」


「ああ。健康状態はいいよ」


健康状態・は・ですね。はい。察しております。


「何で来たんですか？」


「空路で。空飛ぶ馬車に乗った。恐怖で足がガクガクした」


「あはは、私もあれは慣れません」


「だよなー」


明らかに不機嫌そうなツムギさんとアサギさんの顔を必死に見ない様にした。

ひやひやする。



「あ、クレハ！」


「あ・・お、おはよう」


畑から帰ってきたクレハちゃんを見つけ、ツカサさんは途端に顔を歪めた。

すごく心配そうにしてる。


「良かった・・無事で」


「ツカサ・・」


ツカサさんの言葉にじんと来たのか、クレハちゃんは泣きそうになりナギの後ろに隠れた。


「おい、なんだよ」


「いいから、隠れさせて」


「はあ？」


ナギは解っていない様だ。



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