異世界トランスファ
ギンはお構いなしにツカサさんに言った。


「ツカサ、本当は一人で来たかったんじゃねーの?」


ドキン


ここにいる全員の心臓が跳ねただろう。

ツカサさんは愛想笑いで誤魔化した。


「そうだよ。でも、距離もあるっていうし・・どうしてもついてきたいと言われて」


「と、当然です!」


「当たりまえだ」


とツムギさんとアサギさんは口を揃えた。


「ま、いいんじゃね?にぎやかな方が楽しいだろ」


ギンはお気楽に考えている様だけど。

この人達の内心はどろどろです。

泥沼が私には見える。

怖い。




「さっき都心行きの馬車を手配したから、それまではのんびりしててくれよ」


「ああ、ありがとうギン」


「どういたしまして」


ギンはツカサさん達を家に招き入れる。


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