異世界トランスファ
ツムギさんは寂しそうにツカサさんを横目で確認する。


「私は駄目ね・・。怒ったり泣いたりで。アサギともギクシャクしちゃって」


「え・・と」


それはツカサさんが手を引けって言ったやつですね。


「ツカサはもう私達とは一緒にいられないって・・トキワ様についていくから大丈夫だって言ってきたの」


「そうだったんだ」


「私達の安否を気遣ってくれてるのは知ってる・・だけど、やっぱり最後まで一緒に頑張りたいの」


強いなツムギさんは。と純粋に思ってしまった。

ツムギさんの肩を持つ訳じゃないけど。

思った事を口にしてしまった。


「あの、強引に引き止めることも出来ない感じですか?転送って結構危ないらしくて・・昨日センリが言ってたんだけど」


「やっぱりそうなんだ・・」


「はい・・」


「状況によるかもしれないわね・・ツカサも頑固だから」


「ですよね・・」



小さく頷いた。

そうだよね。

帰りたいよね、もとの時代に。



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