異世界トランスファ
「これからの事を食い止める為にも、センリ達が情報を見つけてくるのが第一目標になる。ツカサも心しておけ」


「はい、もちろんです」


ツカサさんの目つきは真剣そのもの。


「うん、ところで今夜は軽い宴を設けようと思うのだが・・」


「え?」


こんな状況で宴ですか!?


「兵を労うための催しだ。明日からすぐに装置の場所に向かってもらう。景気をつけねばな」


「そうなんですね・・」


「酒などは飲み過ぎない程度に用意させるつもりだが、何か食べたいものはあるか?」


トキワ様、わざわざそれを聞きに来てくれたのですか。

恐れ多いです。


「えっと・・なんでも美味しいので。お任せしたいです」


「肉と魚では?」


「肉」

とナギが速攻で答えていた。


「フフ、解った。そろそろ会議も終わるころだろう。ナギとヒオリはこちらへきなさい。ツカサは部屋で少し待っていてほしい」


「わかりました」


一体何が始まると言うのだろう?


ナギと私は首を傾げながらトキワ様の後ろをついていった。

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