異世界トランスファ
城の廊下を歩いている最中に、女性達を何人か見かけた。
「お城で働いている人達もいるんですねー」
「ああ、身よりがなかったり。もともとここで働いていた者はそのままがいいという希望だったのでな」
「なるほどです」
楽しそうに荷物を運んでいる女性達。
60代のお母さん世代から、20代くらいのコもいる。
皆メイド姿をして仕事中だ。
きっと宴の準備をしてくれているのだろう。
「見た?」
「見たみた」
と噂話をしているみたいだ。
聞こえてますよ、お嬢さん方。
「ギン隊長カッコよかった」
「うん!」
「ぶはっ」
思わず吹いてしまった私をナギは小突いた。
「馬鹿、変な顔するな」
「あ、ごめ・・だって信じられない事言うから」
「確かに信じらんねえけど。変に思われるぞ」
トキワはきょとんとして私を見ている。
「女性達も解放されてから随分と性格が明るみになってきた様だ。今までは前王の支配下にあったから、清楚でおしとやかにという規律があったようだが」
「・・なるほどです」
確かに前に一度来た時はそんな感じだった。
そうか、心も解放されたのね。
それにしてもギンがモテてるなんて、ね。
嬉しいような、嬉しくないような何とも言えない感情が駆け巡ります。
「お城で働いている人達もいるんですねー」
「ああ、身よりがなかったり。もともとここで働いていた者はそのままがいいという希望だったのでな」
「なるほどです」
楽しそうに荷物を運んでいる女性達。
60代のお母さん世代から、20代くらいのコもいる。
皆メイド姿をして仕事中だ。
きっと宴の準備をしてくれているのだろう。
「見た?」
「見たみた」
と噂話をしているみたいだ。
聞こえてますよ、お嬢さん方。
「ギン隊長カッコよかった」
「うん!」
「ぶはっ」
思わず吹いてしまった私をナギは小突いた。
「馬鹿、変な顔するな」
「あ、ごめ・・だって信じられない事言うから」
「確かに信じらんねえけど。変に思われるぞ」
トキワはきょとんとして私を見ている。
「女性達も解放されてから随分と性格が明るみになってきた様だ。今までは前王の支配下にあったから、清楚でおしとやかにという規律があったようだが」
「・・なるほどです」
確かに前に一度来た時はそんな感じだった。
そうか、心も解放されたのね。
それにしてもギンがモテてるなんて、ね。
嬉しいような、嬉しくないような何とも言えない感情が駆け巡ります。