異世界トランスファ
と思った矢先に体がぐらついた。

センリは私の肩を抱き留める。


「はりゃ・・」


「ほら、言わんこっちゃないね。まったくヒオリは」


とセンリは笑ってる。楽しそうだ。


「大丈夫です。これくらい」


「もう酒はストップしような」


と水を渡される私だ。


「むう・・・美味しいのに」


目がすわってしまっているかも。

しぱしぱして、前が良く見えない。

瞬きを何度もしてトキワ様を見つめてしまった。


「ヒオリ・・色っぽいのだが。今は駄目だなそれは」


「ふぇ？」


「この姿は誰にも見せたくない」


「なんでれすか」


完全に酔っぱらったわ。

言葉が変だもん私。

ま、いいか。

ギンは他の女とじゃれついてる訳だし。

ふん。

と制御不能に陥った。




「落ち着くまで支えてるから、水を飲め」


とトキワ様は腰を支えてきた。

くすぐったくてつい変な声が出てしまった。


「ひゃ・・っ」


「ヒオリ・・。」


「プ・・フフ・・ヒオリ、まずいってそれは」


トキワ様は呆れてる。センリはウケている。


「今日からヒオリは禁酒決定の様だな」


と決定事項を告げられた。


「むう・・・」


としか言えない私である。
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