異世界トランスファ
なんとか平和な夜を迎える事が出来、私は朝シャワーを浴びた。


「うわ・・ギンてば・・」


胸元や腰に赤いアザが沢山。


「マーキングか」


とツッコみたくなる。

幸い首筋にはつけてないらしい。

見えるところにつけないなんて、一応考えてくれてるんだ。


「鳥の癖に犬っぽいんだから。絶対間違えたんだよこの世界の神様」


とか呟きながらお風呂場から出た。


今日は朝早くからギンとセンリ、選ばれし隊員が装置のある場所へ出発する。

とても寝坊出来る状況じゃなかった。


「よし・・」


私は用意された数枚の服の中から動きやすい格好を選ぶ。

ひらひらのドレスなんて着れるわけもない。

胸元もしっかりガードだ。


「今日はトキワ様にちゃんと伝える。絶対」


パチパチ

と頬を叩いて自分を奮い立たせた。

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