異世界トランスファ
トキワ様は下から私を覗き込む。


「あ、あの・・」


「そういえば昨日のギンの話とは」


ドっキーン。


心臓が跳ねるばかりではなく体が跳ねてしまった。

解りやすすぎる私。馬鹿馬鹿。


「フ・・そうか。それか」


ぐいっ

と強引に引き寄せられ固まった私を、トキワ様は抱きしめる。


「大事な話とは・・どういう話だった?」


「あの・・あの・・・」


泣きそう。

怖い。

怖すぎる。

どうなってしまうんだろう。


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