異世界トランスファ
時は夕方に戻り。____




ギンに話を聞かされ、私は愕然とするしかなかった。

とてつもなく危険な場所。

私なんかがいける場所じゃないと悟らされた。


「でも、俺は見た。ヒオリのいた世界を」


「ギン・・」


「もしかしたらお前が帰れる方法はあるかも知れねぇ」


私はギンの手を握る。


「いいから・・そんなのいいから、早く傷治して」


「おう」


潤んだ瞳にギンの笑顔が滲んで見えた。



なんでギンがそんな事言うの。

私を本気で帰したいと思ってくれてるなんて。

こんな目に遭ったのに。

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