異世界トランスファ
なんて説明したらいいのかわからず私は固まってしまった。


「・・・」

しんとした空気が、やけに重苦しく感じる。


「ヒオリ?」


「・・・」


どうしよう?

どうしたらいいの?

このままじゃ本当にヤバいのに。

でも怖い。

ギンに嫌われたくない。


一点を見つめ、私はずっとかたまりっぱなしで。


「ちっ」


それを見かねたギンがベッドから起き上がった。


「ギン!?」


「お前が話してくれねえなら、本人に聞くしかねえ」


「え!?待って!ギン!」


全く持って聞く耳もたず、ギンは一人で部屋を出て行った。


「ど、どうしよう・・センリ・・」
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