異世界トランスファ
ズリズリ・・・

私は正座のまま後ろに逃げた。


ズリズリ・・・

とカグラは詰め寄る。

叫ぶわけには行かないので心の中で叫んだ。


うわあああっ(泣)独りぼっちだしこのおじさん眼光鋭いし怖いし

誰か助けてえええええ!!!


「名は何と言う」


「ヒオリですぅ・・・」


すんごく小さい声でしか答えられなかった。


「シオリ?」

「ヒオリですっ」

「ほう。良い名だ。ではお前はこのコウガに手厚く迎えよう。子供を産むことが出来る貴重な存在としてあがめてやろう」


けけけ、結構ですううううう(泣)


壁まで詰められた。

そして軽々と片手で担がれた。


「あ、ちょっ・・離してっ」


「ここではなんだ。屋敷で皆と食事としよう」


ぐうう。


凄くいいタイミングでお腹が鳴ってしまった。


ぎゃあああ///

恥ずかしいし逃げ出したいしっ

ホント助けて誰かあああああっ

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