異世界トランスファ
ジタバタしても全然びくともせず、私はカグラに屋敷に連れて行かれた。

床に降ろされたので這いながらも逃げようとしたが、近くにいた家来らしき男に取り押さえられた。


「おい?逃げる気か?足が一本なくなってもいいのか?」

「ひいっ」


黒いマントから目がギョロッと動いた。

それを見てカグラが男を抑えた。


「ナユタ、やめろ。怖がっている」


「・・は。」


男は渋々立ち上がった。が

ギョロ。

目だけはしっかりと私を捕らえ睨みを利かしている。


怖いよおお(/_;)


「そこに座りなさい」


とカグラに促され、丸い座布団に座らせられた。

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