異世界トランスファ
がっしりと大きな爪で掴まれた私は現在上空を移動中です。


「～～～～～～！！！！！」


言葉は出ない。未だかつてない恐怖に体が硬直した。


そして鳥は私は掴んだまま巣の中へと戻った。


ゆっくりと降ろされる。


「あ・・ぁ・・・」


怖い。怖すぎる。いくら夢でも怖すぎる。てか、もうそろそろ目覚めてもいいのでは！？
十分怖いよ！？夢って怖いと思った瞬間に目覚めるじゃない！？


鳥が三羽、こちらを大きな目で覗き込んでいる。

その威圧感は半端じゃない。

2メートル以上もある鳥のくちばしも手羽先も足も。

なんてものを直視できるわけもなく私は目をこれでもかというほどにつむっている。

鳥類はキライじゃないよ！？だけどデカすぎるでしょ！？そのくちばしで私は今から突かれるの！？？

ぶるぶるぶるぶる。
身震いが止まらない。


すると鳥はしゃべり始めた。


「な？ほん＃＆だろ？」


「＃％＊らんねぇ」


「ああ・・×＃$'＆％＄＃＃」



何言ってるかわからない。理解出来ない。


とりあえず掴まれていた部分がとても赤くなって痛いという事はわかる。


痛いと言う事は、やっぱり夢じゃないのかこれは。
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