異世界トランスファ
ウッド調のオシャレなレストランで食事を済まし、食料を買うため私とギンとセンリは3人で大通りを歩く。


車もバスも走っていない。

しかも、色んな種類の獣たちがいたり、もちろん人の姿もある。

不思議な感覚だ。

初めに言われた通り、きょろきょろしない様に必死に前を向いて歩く。



「凄い・・ゲームの世界みたい」


「大体の街はこうなってる。自然を大切にする為、ほとんど電気も使われてないんだ」


「へえ・・」


「都市部は違うんだけどな。あそこは特別らしい」


「そうなんだ」


電気やガスが無くなったわけではない。

でも極力使わないというのが今のスタイルの様だ。


「そんなに緊張ばかりしてるとドッと疲れるよ」


「う、うん。大丈夫」


「そうは見えないけど」


「・・ハハ」


私は緊張で体が固く縮こまっていてセンリとギンの後ろを歩く。

ちらほらと女の人の姿もある。

おばあちゃんが多いが。


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