異世界トランスファ
私が理解できないまま突っ立っていると、なんとそっちの方向からナギが現れた。

ちょっとバツが悪そうに舌うちしてる。


「ナギ！？」


「ちっ・・なんだよ」



センリもギンもそれには驚いていた様だった。

すかさずギンは問い詰める。


「おま・・何やってんだよ！」


「は？別になんだっていいだろ」


「15のくせしてマセガキが！！つか、立ち入り禁止区域だろ！」


と慌てふためいている。


私は首を傾げる一方だ。



「ねえ、何があるの？あっちに」


待つのが面倒になった私。

ナギに聞いてしまった。

ナギは目を逸らしながらサラっと答えてくれた。


「ストレスを発散させてくれるとこだよ」


「ストレスを？」


とセンリに目をやると目を逸らしながら気まずそうな顔をしている。


「ま、確かにその言葉はあってる・・が」


「じゃあ私も行ってみたい！」


ぎょっ。

と3人の目が丸くなった。


「駄目だ！絶対駄目！」


「なんで！？私だってこの世界に来て凄くストレスを感じてるよ」


「それとこれは別なの！つーか、お前は駄目だ！」


「なんで？理解出来ないんだけど」


何をそんなに必死に止めようとしてるの！？私が行ったらマズイ場所なの！？


「センリ？教えてよ」


「わかった。お前には逆に辛い話かもしれないけどいいのか？」


「へ？また・・？」


この世界には辛い事が沢山あるな。

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