クール彼氏とツンデレ彼女
いや、見方!
審査してるみたいだったんですけど!?
「怜南さんもお一人ですか!?よかったら、俺と回りませんか!?」
水口は隙あらば、って感じだなあ……
「んー……却下。君、素直でいいけどタイプじゃない」
お姉ちゃんのタイプの人も、瑠花ちゃんのときと同様に、水口とは真逆だったりする。
といっても、理想高すぎて水口がなれるとは思えないけど。
「水口、やっぱり本気じゃなかったんだ。もう二度と私に近付かないでね」
井下のかき氷を食べ終えた瑠花ちゃんは、またゴミを井下に渡した。
そして焼きそば屋の列に並んだ。
瑠花ちゃん、まだ食べる気なんだね……
あの細い体によく入るなあ。
「ちょっ、瑠花ちゃん!?」
水口は瑠花ちゃんの背中を追った。
「ありゃ。紗知さん、どうしましょう」
隣からものすごく楽しそうな声がする。
ああ、嫌な予感しかしない。