クール彼氏とツンデレ彼女


いや、見方!


審査してるみたいだったんですけど!?



「怜南さんもお一人ですか!?よかったら、俺と回りませんか!?」



水口は隙あらば、って感じだなあ……



「んー……却下。君、素直でいいけどタイプじゃない」



お姉ちゃんのタイプの人も、瑠花ちゃんのときと同様に、水口とは真逆だったりする。


といっても、理想高すぎて水口がなれるとは思えないけど。



「水口、やっぱり本気じゃなかったんだ。もう二度と私に近付かないでね」



井下のかき氷を食べ終えた瑠花ちゃんは、またゴミを井下に渡した。


そして焼きそば屋の列に並んだ。



瑠花ちゃん、まだ食べる気なんだね……


あの細い体によく入るなあ。



「ちょっ、瑠花ちゃん!?」



水口は瑠花ちゃんの背中を追った。



「ありゃ。紗知さん、どうしましょう」



隣からものすごく楽しそうな声がする。


ああ、嫌な予感しかしない。


< 28 / 69 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop