クール彼氏とツンデレ彼女
彼女ができたら大人しくなるんだろうけど……
紹介出来るような女の子いないし、放置で。
「違う」
すると、井下が水口の言葉を否定した。
水口はまた呆れ顔を見せる。
「わかってるよ、嫌味だよ」
「そうか……瑛斗も彼女作れば?」
井下さん……!
それ言ったらダメなやつ……!
「うるせえ、楓真のバーカ!」
ほらあ!
水口は怒ってどこかに行ってしまった。
「変わらないな、瑛斗は」
井下が、微笑んだ……
確信犯か。
というか……かっこいいじゃないかあ……
「島谷?どうした?」
井下は開いた本で口を隠し、楽しそうな目で見てきた。
これ、やばい……
「ど、どうもしない!とにかく、井下がバカなのがわかった!」
「へえ?」
この全てわかってます、みたいな笑顔は嫌いだ……!
「……嘘だよ、かっこいいなって、惚れ直したの」
そしてなんで素直に答えるのかな、私!
「なにに?」