日常なままの境
買いためていた食事もなくなり、静かになった深夜2時、
仕事も休んでいたから、1週間ぶりとなる外に買い物に出かけた。
24時間空いているスーパーに行って帰ると、玄関に人が立っていた。
オートロックだから、酔っ払いが家を間違えたのか?と思いつつも、
ちょっと怖くて、恐る恐る近付いたら、彼だった。
「何してんの?」
「こっちのセリフだけど」
「スーパーに買い物に」
「見ればわかる」
「(じゃあ、聞くなよ)」
「話あんだけど」
「こんな夜中に?」
「こんな夜中に」
「うち、汚いから無理」
「じゃあ、うちで」
「眠いし」
「今、買い物に行ったのに?どうせ、さっき起きたんだろ」
「・・・・」
「とりあえず、荷物置いてくれば?」
家に入ったら出なければいい。
そう思ったけど、淡々と話していた彼の顔が目に焼き付いて、
ドアの前から感じる彼の存在が、私を動かした。
仕事も休んでいたから、1週間ぶりとなる外に買い物に出かけた。
24時間空いているスーパーに行って帰ると、玄関に人が立っていた。
オートロックだから、酔っ払いが家を間違えたのか?と思いつつも、
ちょっと怖くて、恐る恐る近付いたら、彼だった。
「何してんの?」
「こっちのセリフだけど」
「スーパーに買い物に」
「見ればわかる」
「(じゃあ、聞くなよ)」
「話あんだけど」
「こんな夜中に?」
「こんな夜中に」
「うち、汚いから無理」
「じゃあ、うちで」
「眠いし」
「今、買い物に行ったのに?どうせ、さっき起きたんだろ」
「・・・・」
「とりあえず、荷物置いてくれば?」
家に入ったら出なければいい。
そう思ったけど、淡々と話していた彼の顔が目に焼き付いて、
ドアの前から感じる彼の存在が、私を動かした。