日常なままの境
そこは、以前の街が広がっていて、調べると、ほんの3年前の世界だった。
すぐに、彼女と出会ったアパートへ行ったけど、彼女は住んでおらず、
あっという間に振り出しに戻ってしまった。

とりあえず、ここしか頼りがないから、彼女の部屋と自分の部屋をおさえ、
彼女の特徴を大家に伝え、彼女が来たら何も言わず契約をしてほしいと頼んだ。
最初は、怪しんでいた大家も、半年を過ぎた頃には信頼を得ていた。

また、あんな世界がきても守れるように、今度は間違わないように・・・。
やることはいっぱいあったけど、
進展のない日々に焦りを感じてきた頃、大家が興奮してやってきた。
だけど、すぐには声をかけられなかった。
引っ越してきた彼女の隣には、別の男がいたから。
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