日常なままの境
自分で言うだけあって、確かに彼は強かった。
なんなら、戦うことを求めているんじゃないかと思うほど。
でも、彼を怖いと思ったことは一度もなかった。
喧嘩をする事もあったけど、もちろん私に手をあげることはなかったし、
食べ物も、寝る場所も、私が心配することは何一つなかった。
そんな日々が1年ほど続いたある日、
廃墟となったビルの地下に、ダイヤル式の鍵がかかったドアを見つけた。
あれこれ数字を試しているうちに楽しくなって、夢中でまわしていたら、
カチャっと音がして、ドアが開いた。
今となっては普通じゃない、日常がそこにあった。
私が1歩踏み出した時、声が聞こえた気がしたけど、すぐに消えた。
なぜ、自分がそこに居るのかわからなかったけど、
それも一瞬の事で、
「わ!もうこんな時間!遅刻する~~~」
電車に乗って、職場へ向かった。
なんなら、戦うことを求めているんじゃないかと思うほど。
でも、彼を怖いと思ったことは一度もなかった。
喧嘩をする事もあったけど、もちろん私に手をあげることはなかったし、
食べ物も、寝る場所も、私が心配することは何一つなかった。
そんな日々が1年ほど続いたある日、
廃墟となったビルの地下に、ダイヤル式の鍵がかかったドアを見つけた。
あれこれ数字を試しているうちに楽しくなって、夢中でまわしていたら、
カチャっと音がして、ドアが開いた。
今となっては普通じゃない、日常がそこにあった。
私が1歩踏み出した時、声が聞こえた気がしたけど、すぐに消えた。
なぜ、自分がそこに居るのかわからなかったけど、
それも一瞬の事で、
「わ!もうこんな時間!遅刻する~~~」
電車に乗って、職場へ向かった。