これが許されない恋だとわかっていても君のことが好きで好きで
一華「...悠くん...」




悠くんは部下と思われる人に先に社に戻るように言ってから私のところへ来た




悠翔「ゆい?なんでここに?」





一華「戻ったの、自分がやりたい仕事に...



悠くんこそどうして...?なんでここに居るの?」





多分悠くんはこの質問の意味をちゃんと理解してる




だけど、求めてる答えを言ってはくれないのでしょうね




悠翔「...仕事で、ちょっとな」





やっぱりね



私が聞きたかったのはそんな事じゃない




そんなわかりきったことを聞くほどバカではない





私は“法学部に行った悠くんがどうしてこんなところで働いているの?”そう聞きたかった





一華「私が聞きたいことがそれじゃないことはわかっている?」




悠翔「執拗いところも相変わらずだな」




そうね、私は執拗いのかもしれないわ





だいたい執拗くなければ医者なんてやってられないわ





諦めの悪い人こそ医者に向いているもの







< 38 / 59 >

この作品をシェア

pagetop